これからの施工管理技士が考えておく事

東京オリンピック・パラリンピックが終わり、次に控えている国家的プロジェクトと言えば…2025年の「大阪万博」と、2027年頃の「リニア開通プロジェクト」だな!それ以外にも、インフラ整備工事や古い建造物の管理といった工事もずっと続くので、俺たちの業界は有難い事に仕事が無くなる可能性はほとんどないのが現状だ。

それを踏まえてだ!

今日は俺たち施工管理技士が、今後の為に考えておかなくてはならないことをレクチャーするぞ!何?どうせ資格だろって?もちろん資格はあって越したことはない。建築であれば「1級建築施工管理技士」土木であれば「1級土木施工管理技士」ここに現場経験も+。「1級建築施工管理技士 RC造6階ビル新築工事 現場主任」「1級建築施工管理技士 SRC造マンション新築工事 次席」など…。

ただ資格や経験も大事だけれども、これからもセコカンをやっていくなら聞いて欲しい。

人材には限りがある!

少子高齢化が進んでいる中、建設技術者が足りないのは当たり前。どうあがいたって今の人口比率じゃしょうがない。俺たちの建設業界以外にも「人手不足」は起こっているのだから。そんな状況で、3Kの代表である建設業界に若手人材は入ってくるだろうか?答えはおそらくほとんどいない。これが現実。

ならば、人材確保の為にシニア層も積極的に建設業界に取り組んでいくべきだと思う。もちろん若手建設人材の確保も行いながら、シニア層も働きやすい職場環境を作っていかなければならない。人材確保は人事部や建設系派遣会社の人が頑張るだろうけど、職場環境を整えるのは俺達セコカンの役目だ。これからは限りある人材を大切にすることが業界の使命だ。

解らないじゃすまない。ITとAIの導入と活用!

職場環境を整える1つとして、これまで大変だった労力と無駄を減らしていく必要がある。その為に、現場内でのIT技術とAIを利用した情報活用がセコカンには必須のスキルとなる。具体的には、タブレットを活用した工程管理共有やペーパーレス化の実現。ドローンや無人ロボットを活用した測量や危険個所での施工といった事だ。

人材不足によるコスト高を押さえるための自社運用管理は当然になってくる。そうした時に、出来ない!解らない!と言うセコカンに現場の皆がついてくると思うか?資格勉強も当然大事だけど、最新技術に興味を持って学ぶことはこれから必須だ。

施工管理は現場第一主義を貫け!

「施工管理技士なら現場に出てなんぼだ。」って昔言っていた人がいたけど、これは本当の話。結局、紙やパソコンの上じゃ実際現場がどうなっているのか解らないってこと。

職人さんの中で、黒板持って写真撮るだけの人って思われているセコカンも多い。現場に出て、その日の気温を肌で感じ、実際の作業現場を確認してどういう工事を行うかを、午前と午後で毎回確認して実際にやってみるくらいでないと、職人さんや作業員さんの工事の進み具合なんて一生解らない。建築施工管理技士、土木施工管理技士問わず、現場第一主義を貫いてこそ一流に近づける。

結局は人と人とのコミュニケーション

これまで色々とこれからのセコカンが考えておくべきことを述べてきたけどどうだった?「できる訳がない」という声があがるかもしれない。全くその通りで、毎日忙しい中、ここまでやっていたら時間がどれだけあっても足りないし苦労も相当なもの。

そこで「人に頼む」。頭を下げ。

少しずつ、信頼できる同僚や職人さんや作業員さんに任せてもいいことを頼むしか時間を作れないし負担も軽くならない。その為に普段からのコミュニケーションはとても重要だ。この人になら頼んでも大丈夫って人がいたら、「忙しいところ申し訳ないですが宜しくお願いします!」って頭を下げて頼んでみよう。その人が快く引き受けてくれて責任感を持ってやってくれたら、その人と君とのコミュニケーションはパーフェクトと言えるぞ!